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「弱い人間だから、心を整える」日本代表・長谷部誠選手


「弱い人間だから、心を整える」日本代表・長谷部誠選手
引用元:Sportiva 2013.06.13 配信
http://sportiva.shueisha.co.jp/series/announcer/2013/06/13/post_28/index.php

 5大会連続W杯本大会出場を決め、アジア最終予選のイラク戦を1-0で勝利したサッカー日本代表チーム。この試合には累積警告のため出場していなかったものの、ここまでチームを引っ張ってきたのは、やはりキャプテンの長谷部誠選手(ボルフスブルク)だったと思います。

 そこで、今回はドイツでお会いしてわかった長谷部選手の素顔についてお伝えします。
 
 長谷部選手は昨シーズン(2012—2013)、開幕から8試合連続でベンチ外となり、出場の機会がない苦しい時期が続いていました。しかし、その後、チームの成績不振により監督がフェリックス・マガト氏からディーター・ヘッキング氏に代わると、コンスタントに出場するようになり、チームの勝利に貢献しました。

 私が現地ドイツで長谷部選手にお会いしたのは、3試合連続してフル出場し、ちょうどレギュラーとして再度定着してきた頃、昨年末のドルトムント戦の試合後でした。

 まず最初に聞きたかったのは、開幕から約2カ月間、試合に出られなかっただけでなく、ベンチにも入れなかった時の心境です。そこで「試合に出られなかった間、どうやって集中力を持続させていたのですか?」と質問しました。

 すると「僕は人のせいにするのが嫌なんです。(試合に出られないのは監督が悪いからだと)人のせいにしたら『じゃあ、自分では何もできないのか』ということになってしまいます。だから、試合に出られなくても腐らずに、ピッチに立つチャンスが来た時、自分の最高のパフォーマンスを出せるように最高の準備をしておこうと思っていたんです」と答えます。

 長谷部選手は試合に出ていても、出ていなくても普段と変わらない練習をこなし、普段と変わらない生活を続けていたそうです。長谷部選手は語ります。

「うまくいっていない時は練習だけでなく、普段の生活もだらしなくなってしまいがちなんですけど、そういう時に頑張れるのが本当の強さだと思うんです。日本代表の試合の時に、『長谷部はボルフスブルグで試合に出ていないけれども大丈夫なんだろうか?』と周囲に心配されましたが、僕自身は最高のパフォーマンスを出せる”自信”しかありませんでした」

 私は思わず、「長谷部選手って、本当に心が強いんですね?」と感動してしまいました。でも本人からは「いや、違うんですよ。誰よりも心が弱いんです。心が弱いから、どうやったら心がブレないかをいつも考えているんですよ」という意外な言葉が返ってきました。

「僕だって(試合に出られなかったら)つらいですよ。でも、ただつらいと思っているだけだったら前進しないじゃないですか。だから『このつらさを乗り切れば、絶対に良いことがある』って思うようにしているんです」

 きっと、これが本音だったのでしょう。そんな本音を少しごまかすかのように「僕は心が弱い人間だから、心を整えるようなことばかり考えていて、あんな本(『心を整える。〜勝利をたぐり寄せるための56の習慣〜』幻冬舎)を出しちゃったんです。(笑)」と少し笑いながら付け加えました。

 長谷部選手には、もうひとつ聞きたかったことがあります。それはマガト監督が解任された時の長谷部選手のブログについてです。長谷部選手はブログで「彼(マガト監督)には感謝しています」と書いています。開幕から8試合も、ベンチにさえ入れてくれなかった監督に対して「感謝している」というのは信じられませんでした。そこで私は「あれは本音ですか?」と聞いてみたのです。

 すると長谷部選手は「本音です」と即答しました。
「マガト監督が僕をドイツに呼んでくれたし、ブンデスリーガで優勝するという経験も、チャンピオンズリーグでプレーするという経験も、そして残留争いという過酷な経験もさせてもらいました。最後に試合に使ってもらえなかったということもあったけど、今となってはあれもいい経験です。だから、マガト監督には感謝してるし、彼がいなかったら、今の自分もいないと思っています」
 
 本当にいつでも”心が整っている”長谷部選手。私はそんな長谷部選手の話を聞いていて、突然、自分の悩み相談をしたくなってしまいました。

 アナウンサーの場合、言葉がつかえたり、言い間違えをしたりするとそれがミスになります。私は、そうしたミスをするとすごく落ち込みますし、かなり後まで引きずるタイプです。そんな悩みを話した後に「長谷部選手は、ミスした時にどうやって気持ちを立て直しているんですか?」と聞いてみました。すると——。

「サッカーにもミスはつきものです。ただ、ミスには2つの種類があると思います。ひとつは積極的に行なったうえでのミス。これは全く問題がない。もうひとつは消極的な時のミス。たとえば、腰がひけてプレーしていたり、精神的に守りに入っている時などに起こるミス。僕はこれをなくすようにしたいんです。だから、ミスをしてしまうのはしょうがないことで、誰でもミスはします。ただ、どうせミスをするのならポジティブに行動してミスをしたいと思ってる。ただそれだけです」

「ミスを恐れちゃダメ。積極的に行動しろ」というこの答えを聞いて、私は「はあ~、確かにそうだなあ~」と納得してしまいました。

 さすが日本代表チームのキャプテン。長谷部選手は物事をいつも冷静に分析できる方でした。

 ……と、本来ならここで締めたいところなのですが、実際にドイツに来てみると、いつもの長谷部選手とはちょっと違う意外な素顔が見えました。

 それは、例えば試合中のこと。日本代表の試合でキャプテンとして戦う長谷部選手は、チームメイトが審判に文句を言いに行くと「まあまあ、僕が話をするから」と興奮した選手をたしなめなるイメージがあります。
 
 しかし、ドイツでは何かあると鬼のような形相をして審判のところに向かい、「今の判定は何だ!」と言わんばかりに強烈にアピールするのです。「こっちではキャプテンじゃないからね! 言いたいこと言わせてもらいますよ! 代表の自分も、ドイツでの自分も、どっちも本当の自分です」と語りました。

 そこで次回は、ボルフスブルクからベルリンまでの旅に同行させていただいてわかった、長谷部選手の意外な一面をお伝えしたいと思います。どうぞ、お楽しみに!

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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

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