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12月の店主は長谷部誠さんです

12月の店主は長谷部誠さんです

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考える力を磨いてくれる

 僕が本を読み始めたのは非常に浅はかな理由からでした。

 試合に向かうバスや電車の中で先輩が本を読んでいる姿を見て、「格好いいなあ」と思ったのです。以来、読書の虜(とりこ)になってしまい、特にドイツのチームに移籍してからは時間があれば本を開くという生活になっています。

 本を読むことで学んだり、考えさせられたりすることが、サッカーのためになるのはもちろん、人間としての自分を成長させてくれます。

 本はただ読むのではなく、自分自身の中で議論しながら内容を咀嚼(そしゃく)して、自分なりの考え方を持つこと、考える力を育てることが大事だと思います。読書を通じて、物事の本質を見極める力をつけたいものですね。

 本は僕という人間を形成するのに非常に大きな存在です。だから今回、僕が空想書店に並べるのは、僕に大きな影響を与えてくれた本です。今年、南アフリカで行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)にもたくさんの本を持って行きました。その中の1冊『超訳 ニーチェの言葉』には「脱皮しない蛇は破滅する」という言葉があります。

 人間もこの蛇と一緒で、常に新陳代謝をして変化していかなければならない。人生は生き物なのだから変わることを恐れるな。ただ、肝心の骨格は変わってはいけない。芯は変えずに外側はどんどん変わっていきなさい。

 そんな意味の言葉を僕は大好きになり、常に頭の中に入れて生活しています。W杯直前で僕たち日本代表は戦術を変えました。でも、「ベスト4を目指す」というチームの骨格は崩さずに信念を持って試合に臨んだからこそ結果が出たのだと信じています。

 今の時代いろいろな手段で情報が得られるようになって、本屋さんの必要性が薄れてきているのかもしれません。ただ、自分磨きをしに本屋さんに行くのもいいんじゃないでしょうか。店長のお薦めの本を読んだり、他のお客さんが手にした本に興味を持ったり……。

 ちなみに海外で生活していて一番あったらいいなと思うのは、日本の本屋さんです。


 はせべ・まこと 1984年1月18日生まれ。静岡県出身。サッカー日本代表の主将を務める。J1・浦和レッズを経て、ドイツ1部リーグ・ウォルフスブルクに所属。来年3月に著書を出版予定。


 店主の1冊

 ●『幸せを呼ぶ孤独力』(斎藤茂太著、青萠堂、1200円)人間は誰しもが孤独である。群れるのは簡単だが、1人で行動し考える時間を大切にし、孤独というものを楽しむ力をつけたいですね。

 ●『白洲次郎 占領を背負った男』(北康利著、講談社文庫、上下各495円)今の時代、日本に必要な人材とは白洲次郎のようなプリンシプル(筋)を持った人間ではないでしょうか。

 ●『<勝負脳>の鍛え方』(林成之著、講談社現代新書、700円)大事な試合や用事があるとき緊張してしまう僕に、科学的観点からのマインドコントロールを教えてくれました。

 ●『サクリファイス』(近藤史恵著、新潮文庫、438円)団体行動をする中で、いかにお互いをリスペクトし、チームのために自分を犠牲にできるかを考えさせられます。

 ●『超訳 ニーチェの言葉』(フリードリヒ・ニーチェ著、白取春彦編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、1700円)W杯で代表に力を与えてくれたと言っても過言ではない本。

 ※丸善丸の内本店(JR東京駅前)の2階で、近日中に長谷部誠さんの「空想書店」コーナーが登場します。
(2010年12月14日 読売新聞)



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