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アンカーとインサイドハーフ。遠藤と長谷部が語る、その役割とは?


アンカーとインサイドハーフ。遠藤と長谷部が語る、その役割とは?
引用元:Number Web 11月20日(木)9時1分配信
http://number.bunshun.jp/articles/-/822120

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ホンジュラス戦、オーストラリア戦と、2連勝で2014シーズンを締め括った日本代表。

 その立役者となり、攻守に利いていたのがインサイドハーフの遠藤保仁とアンカーの長谷部誠だった。

 南アフリカW杯で岡田武史監督が採用したことがあるが、ほとんど4-3-3でしか存在しないインサイドハーフとアンカーは、日本ではなじみが薄いポジションである。

 アギーレ監督は就任当初より4-3-3を採用すると公言していた。ところが4試合戦って1勝2敗1分けと、結果もさることながら中盤があまり機能しない、という問題を抱えていた。それはアンカーとインサイドハーフの役割を、それぞれの選手が十分に消化できていなかったことが大きい。

 その「役割」のあるべき姿を、長谷部誠と遠藤保仁が見せてくれた。

岡田ジャパンでの阿部勇樹とは、仕事が全く違う。

 では、アンカーはどんなプレーが求められるのだろうか。

 「南アW杯の時のアンカーとは役割が全然違うし、初めてだったので頭を使いながらやりました」

 長谷部の言葉通り、今のアンカーは4年前に阿部勇樹が務めたポジションとは、その役割を大きく変えた。南アフリカW杯の時の阿部の仕事は、中盤の底に張り付いてバイタルエリアの侵入者を掃除する、いわゆるスイーパー的な役割。つまり、守備がメインだった。

 だが、今のアンカーは守備だけにとどまらない。簡単に言えばチーム全体の攻守をコントロールするポジションだ。

 例えば攻撃の時、長谷部はセンターバックをうまく使いながらビルドアップに加わり、最終ラインのひとつ前に出てボールをさばいていた。

 守備では、常に吉田麻也と森重真人との距離を保ち、相手FWへのくさびにアプローチしたり、バイタルに入ってくる選手へのチェックを怠らなかった。サイドからの攻撃に対しては、本当ならチェックに行きたいところを中央で我慢して、クロスやスルーパスに対処した。「サイドにつり出されない」という鉄則を長谷部は厳守したのである。

 ポジショニングを常に考え、運動量と的確な状況判断を求められる。さらに、チームをうまく動かすためにリズムを作る。実にやるべきことが多いのだ。

シャビ・アロンソやピルロを参考にした長谷部。

 「まだ、どうやっていくのか手探りの部分はあるけど、初めてにしてはまずまずやれたと思う」

 長谷部は試合前に、シャビ・アロンソやアンドレア・ピルロの映像を参考にしたという。だが長谷部のアンカーの成功は、ボランチで培われてきた状況判断力など元々持っている能力の高さと、「シンプルにプレーした」ということに尽きる。難しいことをせず、シンプルにできることをやった結果、いいリズムが生まれ、このチームの課題だったボール回しがスムーズになった。

 「いい面も出たけど、まだ課題が多いですね。攻撃では自分で持ち運んだり、パスを出した後、もう1回もらいにいくとかいろんなバリエーションを出していきたい。守備は、まだしっかりと連携が構築されていないのでプレスがハマらないと厳しいし、強い相手とやると危ないという感覚がある。オーストラリア戦ではシステムを変えて対処したけど、もっと自分たちで臨機応変に守れるようにしていかないといけない」

 本人は自身のさらなる課題を挙げていたが、アンカーをこなすメインキャストとして長谷部が存在感を示したことは間違いない。

遠藤が“普通”にこなした、繊細かつ大胆な作業。

 それでは、インサイドハーフはどういうポジションなのだろうか。

 「前で仕事するポジションでしょ。後ろに最終ラインの4人とアンカーがいるんでボランチの時よりも攻撃に比重をおいて、点に絡む仕事が求められる」

 その言葉通り、遠藤はふらふらっと高めにポジションを取り、前後左右にパスを散らし、「ここぞ」という時には前線に飛び出した。また、状況を見てシュートを打てるポジショニングを取り、ホンジュラス戦では豪快なミドルを決めた。

 一見すると、遠藤はそれらの作業を“普通”にこなしている。そのため凄さに気付きづらいが、過去4試合でインサイドハーフに入った柴崎岳や細貝萌との違いは明確だった。

 彼らは「縦に素早く」という監督の指示を守ろうとするあまり、中途半端なところでボールを失い、カウンターを喰らうケースがしばしば見られた。

 だが遠藤は、時にあえて流れを止める。「監督に怒られたらやめればいいや」という感覚で、焦らずにボールを回して相手の隙をうかがい、速攻、遅攻をうまく使い分けていた。インサイドハーフは攻撃力、展開力、高い得点能力が求められるポジションなのである。

2つのポジションは、経験値が物を言う。

 遠藤や長谷部のような経験値の高い選手がインサイドハーフやアンカーに適任なのは、システムの形自体も攻守によって変動する必要があり、それには常に的確な状況判断が求められるからでもある。

 アギーレ監督のスタートフォーメーションは4-3-3だ。だが攻撃時には両サイドバックが上がり、アンカーがセンターバックの間に下がって、3-4-3、あるいは3-6-1になる。「周囲との連携、特にサイドバックとの連携が重要になる」と遠藤は言ったが、ホンジュラス戦では内田篤人との距離感を大事にし、本田圭佑と連携して右サイドで攻撃を作った。

 陣形をコンパクトにすれば中盤に人が増えるので、ミスでボールを奪われても素早くプレスを掛けてボールを奪い返せる。実際、ホンジュラスはボールを繋ごうにも中盤でハイプレスを掛けられて行き詰まり、後半は混乱しているように見えた。

 そしてアギーレ監督の4-3-3は、守備時には4-1-4-1になる。センターFWの岡崎慎司以外の本田、武藤嘉紀が守備に戻り、香川真司、遠藤との4人で守備のブロックを形成することができる。アンカーを加えた4プラス1のブロックでしっかりと守り、そこからカウンターに打って出るのだ。それがアギーレ監督の狙いのひとつでもあった。

遠藤と長谷部が作ったポジションの「基準レベル」。

 「いい面もあったけど、まだまだでしょ。オーストラリア戦のように自分らと同じシステムの相手への対応や、前からどれだけプレスにいけるかなど課題もある。でも、監督の考えとかチームのコンセプトは理解できた。短い時間だったけど収穫は多かったし、少しはアピールできたかなと思う」

 遠藤は、インサイドハーフでゲームメーカーとして自らの特徴を活かし、その価値を上げた。長谷部もアンカーをほぼ完璧にこなし、評価を高めた。ちなみに筆者は、二人がポジションを入れ替えても十分にやれると考えている。遠藤はグアルディオラのようなアンカーになり、長谷部とは違ったスタイルを見せてくれるはずだ。

 この2試合で、遠藤と長谷部のプレーは、それぞれのポジションの「基準」を定めることになった。元々難易度の高いポジションであるうえに、2人の個の質は非常に高い。ポジション奪取を狙う若い選手にとっては、かなりハードルが高くなったと言える。

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テーマ : サッカー
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