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【日本代表】長谷部誠「南アW杯以降、成長の度合いが選手個々で違い過ぎる」

【日本代表】長谷部誠「南アW杯以降、成長の度合いが選手個々で違い過ぎる」
引用:webスポルティーバ 10月23日(火)11時52分

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ブラジルW杯まで597日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第9回:長谷部誠

 欧州遠征のフランス戦を前にして、長谷部誠には悲壮感が漂っていた。

「今シーズン、クラブではまったく試合をしていないので不安はあるけど、代表に来たらチームで試合に出ていないことなど、何の言い訳にもならない。ピッチに立ったらやるしかないんです」

 2010年南アフリカW杯から日本代表キャプテンとして不動の地位を築いてきた長谷部だが、彼は今、非常に厳しい立場にある。所属クラブのヴォルフスブルクでは、開幕からの全試合でベンチ外という状態が続き、その影響からザックジャパンでもやや精彩を欠くプレイが目立っている。実際、9月の親善試合のUAE戦ではミスを連発し、前半だけで細貝萌と交代させられた。

 あれから1カ月、状況が好転しない中、フランスと対峙した長谷部は何かしらの手応えを得たのだろうか。

「フランス戦は、個人的にはさっぱりでした。何もなく終わってしまった。体が動く、動かないとかいうよりも、試合勘がないと言われても仕方ないほど、パスの強弱だったり、展開する力だったり、そういう部分の感覚がズレているな、と感じました」

 本人が言うのだから、その感覚のズレは相当なものなのだろう。確かにフランス戦ではミスが多く、無難にさばくシーンが目立った。持ち味である、前を向き、突破していくプレイはほとんど見られなかった。

「それは、自分も感じていました。特に前半は相手の勢いもあったけれども、セーフティーにプレイしようとしていた。自分の良さは、ワンタッチ目で自分の前にボールを置いて、そこからどんどん前に出て行くプレイなんですが、(今は)それができていない。それが現状なので、自分はまだまだ、ということです」

 おそらくザッケローニ監督の目にも、そう映ったのだろう。長谷部はイラク戦同様、後半17分に細貝と交代した。

 長谷部個人に限らず、チームも前半は何もできなかった。代表キャプテンとして、チーム自体の戦いぶりはどう見ているのだろうか。

「(フランスの)前半のプレイが、世界のトップだと普通にやってくるレベルだと思うので、そういう時間帯に自分たちのサッカーがどれだけできるのかが重要だった。でも、挑んだけれども、跳ね返された。相手の力にやられましたね。相手の潰しが非常に早かったし、1対1の局面ではほとんど負けていた。セカンドボールもすべて相手に拾われていた。なんか、アジアでの戦いぶりとは立場が逆転したような試合でした。後半は良くなったとはいえ、公式戦になれば、前半のような戦いをフランスも90分間通してやってくる。そうしたら、今回と同じようにはいかない。そういう意味では、個人としも、チームとしても、大きな差があるな、と思いました」

 フランスは後半、選手交代によってバランスを崩した。それが、日本が盛り返す要因になったのは確かだろう。しかし、少し前の日本であれば、その隙さえも突けなかったに違いない。左サイドで長友佑都、香川真司、乾貴士らの絡みから何度かチャンスを作り、後半43分にはカウンターから香川がゴール。フランスを見事に下したが、長谷部の口からは厳しい評価が続いた。

「得点シーンは、相手のセットプレイからですからね。ああいう形で決まるのは、かなり稀(まれ)なこと。もし自分たちがカウンターを狙うのであれば、もう少し高い位置でボールを奪って攻めるほうが現実的だと思います。いずれにしても、ポゼッションにしろ、カウンターにしろ、高い位置で戦うことが必要。監督も試合後、立ち上がりで『ラインが下がってしまった』と指摘していた。そこで、勇気を持って押し上げて、前で弾かれてもセカンボールをきっちり拾う覚悟を持って戦わないと、自分たちの持ち味は出せないと思います」

 試合に勝ったこと自体はよしとしつつも、長谷部は相手のプレッシャーが厳しかった前半に、何もできなかったことが不満だったのだ。

 だが、続くブラジル戦は違った。フランス戦の教訓が生かされたのだろう、選手たちは相手を恐れずに前に出て行った。

「ブラジル相手でもボ-ルを回せたし、チャンスを作れたことは大きかった。ただ、前にボールは運べたけど、ペナルティーボックス内では簡単に勝負させてくれなかった。そこは堅いな、と思いましたね。フィジカル的な点を除けば、ブラジルはフランスより、サッカーの質も、レベルも高かった。特にフランスとの違いを感じたのは、中盤の選手がボールを持って長い距離を走れること。カカやラミレスとかも自分でボールを運べて、しかもひとり、ふたりとかわして前に行ける。それを、自分たちはほとんど止められなかった。本当はそういう役割を自分がやらなければいけないのに、と痛感させられました」

 ザッケローニ監督が就任以降、日本はアジアではトップクラスであることを証明し続けてきた。W杯最終予選でも首位を独走しているが、世界における日本の立ち位置は見えていなかった。それだけに、今回の欧州遠征はその目安をはかる絶好の機会であり、その期待値は高かった。しかし結果は、フランスには勝ったものの、内容が振るわず、ブラジル戦は0-4という思わぬ完敗を喫した。その現実は、さすがにショックだったのではないだろうか。

「いや、正直ショックはありません。(2009年9月に)オランダとやったとき(0-3と完敗)のほうが、手も足も出ないな、という感じでした。この2戦はそういう感覚はなかったですから。でもそれは、オランダとか世界のトップクラスに追いついたということではなく、トップクラスとの距離が少し縮まったというだけ。その距離を、ブラジルW杯までにどれだけ埋められるのか。それを考えると、かなり焦りはありますが、その距離感を今回つかめたのは、大きな収穫だったかなと思います」

 南アフリカW杯が終わったあと、長谷部は「これからはもっと個の力を伸ばしていく必要がある」と語っていたが、その点についてはどうなのか。ブラジルという世界屈指の個の力があるチームとの対戦で、日本の個という面での成長は感じられたのだろうか。

「2010年の南アフリカW杯から、日本代表の成長はすごく実感しているし、個も成長していると思います。ただ、個の成長の度合いが(選手によって)違い過ぎるというのはあります。どんどん上のレベルまでいっている選手がいる一方で、僕自身は成長というのはほとんど感じていない。だからこれから先、もっと個を伸ばしていけるようにがんばっていかなければならないと思っています」

 とはいえ、長谷部の所属クラブ内に置ける状況は、欧州遠征後も変わらず、8試合連続でベンチ外となった。ブラジルW杯までわずか1年半しかない中で、自らが成長し、日本代表がW杯で結果を出せるようなチームに完成するのだろうか。

「(本田)圭佑や(長友)佑都は、W杯優勝を公言しているじゃないですか。そこに温度差じゃないけど、難しさを感じているのは確かです。僕は(所属クラブで)試合にも出られていないので……。そうした状況にあって、世界のトップを目指すというのは、現実的なことではないな、と。けれども、監督も『W杯でいい結果を出す』と言っているし、常に試合に出て、いい結果を出している選手は、その目標に向かって進んでいる。そこに、試合に出られていない僕や、他の選手たちも追いつけるようにやっていかないといけない。今から、どれだけ追いつけるか、そこが重要ですね」

 世界との見えなかった距離は明らかになった。だが、それを縮める方法論となる試合に、長谷部は出ることができない。これからも地団駄を踏むような時間が続くだろうが、長谷部はその窮地をどうやって脱していくのだろうか。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

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